
2016年より始まった全国がん登録は、日本でがんの診断されたすべての人のデータを国で1つにまとめ、集計・分析を経て今後のがん対策に役立てようとするものです。
https://ganjoho.jp/public/institution/registry/national.html
徳島県では、2024年症例を本年4月~8月の間に提出するようアナウンスされています。
https://tcr.jpn.org/index.html
全国がん登録は、
①各医療機関(すべての病院+指定された診療所)が、がんに関する診療情報を都道府県のがん登録室へ提出
②都道府県のがん登録室が、情報を国のシステムに入力
③国立がん研究センターが、【入力された情報】と【各市町村から提出された死亡情報】によりデータを一元管理
という流れで構築されています。
こうして集められたデータは、
・がんの罹患数、進行度、生存率などの統計
・国のがん対策や地域医療計画
などに利用され、重要な役割を担います。
徳島県のがん登録による統計情報は、こちらで閲覧できます。
回復期・慢性期の医療機関に於いて、がんの積極的治療を担うことは少ないでしょう。
しかし、放射線治療のインターバルにおけるケアやターミナルケアで、がん患者さんを受け入れることは考えられます。がん患者さんの情報を余すことなく提出できるよう、診療情報管理士などによる普段からの情報整理を重視しましょう。