
令和7年9月頃から、「スマートフォンに搭載されたマイナ保険証」でオンライン資格確認ができるようになる見込みです。
すでにマイナンバーカードの機能の一部が利用可能であったAndroid端末に加え、iPhone端末でも同6月より利用が可能となりました。これを受けて、医療機関でのオンライン資格確認機能も運用が開始されることになります。
現在は一部の医療機関等での実証事業が行われている段階です。
当然ながら、利用にはスマートフォンに対応したカードリーダー(汎用カードリーダー)が必要です。
既存の顔認証付きカードリーダー(マイナ保険証を読み取っている器機)のほとんどは、汎用カードリーダーの機能を持ちません。そのため、スマートフォンでの資格確認に対応しようとする医療機関は、別途汎用カードリーダーを調達する必要があります。
当該汎用カードリーダーの導入については、補助事業が実施されます。
スマートフォンによる資格確認について、国は「環境が整った医療機関等から徐々に運用が開始されるものであり、全医療機関等に導入を義務付けるものではない」としています。
しかし、医療機関を受診する患者が、あらかじめ「この病院がスマートフォンに対応しているかどうか」を調べて来院することは稀でしょう。国による広報で「スマートフォンで受診できる」という情報だけが独り歩きし、対応していない医療機関の窓口で混乱を招くことは必至です。
スマートフォンによる資格確認に対応するかどうか、医療機関としての方針をはやめに決定し、利用可能な補助の情報を逃さないようにしましょう。