
令和6年12月2日より、健康保険証は新たに発行されなくなりました。
昨年8月に発行された後期高齢者の保険証は、今月7月末で期限切れとなり、今後は従来のような保険証は発行されません。
令和7年8月1日以降の後期高齢者の保険資格確認方法は2通り
①マイナ保険証
医療機関の受付にあるカードリーダーで、マイナンバーカードを読み込むことで確認できます。
ただし、マイナンバーカードを取得しただけでは、マイナ保険証としては使用できません。別途、利用申し込みが必要です。
利用申し込みには、
・マイナポータル(https://myna.go.jp/)から申し込む
・医療機関の顔認証つきカードリーダーで申し込む
・セブン銀行のATMで申し込む
以上3つの方法があります。
なお万が一、停電やシステム不具合でカードリーダーが正常に作動しない場合は、
・患者のスマートフォン端末でマイナポータルにアクセスし、資格情報を提示
・口頭での確認
・被保険者資格申立書の提出
等の方法で資格確認を行うよう、通知が発出されています。
「マイナンバーカードによるオンライン資格確認を行うことができない場合の対応について」(保発0710第1号)
https://www.mhlw.go.jp/content/10200000/001120087.pdf
②資格確認書
令和8年7月末までの暫定措置ですが、後期高齢者被保険者には、マイナ保険証の有無に関わらず資格確認書が無償で交付されます(交付申請も不要)。
病院の窓口で提示することで、従来の保険証と同様に、保険資格が確認できます。
窓口での混乱を防ぐために
マイナ保険証を使用するには、マイナンバーカードの取得、資格確認の利用申し込みという、段階を経る必要があります。
さらにマイナンバーカードの電子証明書が期限切れになると、マイナ保険証としての機能が制限されます(有効期限切れから3か月間はマイナ保険証で受診できるが、診療情報等の提供ができなくなる)。
後期高齢者保険証の期限が切れることで、「新しい保険証が届かない」「マイナンバーカードは持っているが資格確認の申し込み方法がわからない」「電子証明書とはなんのことか」など、通常の業務以外の問合せが増えることになります。
窓口の混乱は必至ですが、可能な限り冷静に対応できるよう、保険証に関する現状・最新情報の確認を怠らないようにしましょう。