
【noteから記事をこのブログへ移行しました】
今回は、医療機関ではたらく職員の満足度を高めるための、Notion活用アイデアをご紹介します。
職員の満足度を高めるために、昔から活用されてきたもののひとつが、いわゆる「ご意見箱」。紙とペン、それから投入用の箱を用意し、職員からの率直なご意見を募集するものです。
多くの場合、匿名投稿可能とされ、職員はふだん言えない不満やアイデアを、自分のことばでぶつけることができます。
しかし、この「ご意見箱」にはいくつか問題点があります。
ご意見を投稿する職員の側からみると、
・筆跡で投稿者を特定されるかもしれない
・ご意見用紙を箱に投入しているところ誰かにを見られてしまい、あらぬ噂をたてられるかもしれない
ご意見を受け付ける運営側からみると、
・筆跡での特定を恐れ、意見が集まらないかもしれない
・設置してある「ご意見箱」を、誰かが覗く・持ち去るかもしれない
・ご意見用紙を紛失するかもしれない
・ご意見の管理のため、紙からパソコンへ入力する手間がかかる
こうした問題を解消できるのが、Notionによるインターネットを通じた「ご意見箱」です。

Notionの「フォーム」という機能を利用します。
「フォーム」では、必要な質問を入力するだけで、簡単にご意見の投稿フォームが作成できます。
入力できる質問の種類もさまざま。
投稿者がテキストを自由に入力できるもののほか、複数の選択肢から任意の数だけ項目をえらぶもの、該当する場合にはチェックを入れるチェックボックスなどは、「ご意見箱」に利用できそうです。

作成したフォームは、Web上に公開できます。URLを職員に共有すれば、職員は自身のスマートフォンからご意見を投稿できます。URLをQRコード化するのもよいですね。

投稿されたご意見は、Notionのデータベースに蓄積されていきます。
投稿者が入力したものがそのまま反映されるので、手書きの文章にありがちな、読み間違い・入力間違いなどは起こりません。
回答データベースには、投稿内容以外にも必要なプロパティを追加できます。
たとえば、投稿内容を処理したかどうかのチェックボックスや、チェックボックスのチェックに対応し、自動的に日時が入力される関数など、使い方は様々です。
そしてもちろん、NotionはWeb上のサービスなので、この回答データベースも閲覧権限さえあれば複数人で共有可能です。運営に携わるメンバーや、決定権限を持つ上長などと、状況を共有しながら対応できます。
はたらく職員の満足度が高くなければ、彼らの最高のパフォーマンスを発揮できません。患者へよい医療を提供するためにも、まずは職員にとって、職場がよい環境であることを目指しましょう。